" &image=ctgic; &style=stDetail1;2013/03/14 読み物&style;&br; &style=stDetail2;エッグヘルム奇譚&style;&br; &br; 今年もやってきましたエッグハントの季節クポ!&br;このイベントが始まると、春が来たなって思いますクポ。&br;&br;冒険者のみなさんも、イニシャルを刻んだまあるいタマゴを集めていっしょに春の訪れをお祝いしましょうクポ〜。&br;&br;まずは自分の名前の最初の3文字を集めて「ファースト3」という役作りに挑戦。&br;見事、役が揃ったらボクたちモーグリに渡してほしいクポ。&br;&br;交換で素敵なプレゼントをあげちゃいますクポ!&br;&br;エッグハントの役はたくさんあるから、どんどん集めて、いっぱい景品を持ち帰ってほしいクポ〜。&br;&br;えっ?&br;どうしてそんなにたくさんの景品を用意できるのか?&br;それについては、こんなお話がまことしやかに囁かれていて……。&br;&br; &image=hr02;&br; ジェミミは魔法新聞社の正記者を目指すタルタルの少女だ。&br;昨年のエッグハントの記事がきっかけで、見習いの座を獲得した。&br;それから一年。&br;記者として、とても忙しい毎日を送っている。&br;しかもここにきて、神聖アドゥリン都市同盟という名前をよく聞くようになり、&br;このままだと、とてもとても忙しくなりそうな予感が……。&br;「まあ、それはそれとしてお祭りは楽しまなきゃです」&br;&br;友人の家に着いた。&br;「こんにちはっと」&br;「あら、ジェミミ」&br;親友のレッ・テが、タマゴと筆を持ったまま振り返った。&br;「ひょっとして、創作タマゴですか?」&br;「うん。そう」&br;モーグリたちの作るきれいなイニシャル・エッグの影響を受けて、&br;最近では国民の間でも、タマゴ細工の腕を競う者が出始めたのだ。&br;なんでも、タマゴの殻に模様を描くだけでなく、&br;殻をきれいに割って組み合わせて、カニだのチョコボのヒナだの、&br;作ってみせた芸術家肌の人もいるとかいないとか……。&br;&br;「ジェミミは、エッグハントをしてきたの?」&br;「はい。昨年の残りと今年のぶんでようやく手に入れました」&br;「エッグヘルムか」&br;「どうですか?」&br;「似合ってる」&br;「えへへ。ありがとうです」&br;「エッグヘルムは、サンドリアの第12代国王シャラムビール2世の治世に作られたんだ」&br;「そーなんですか?」&br;レッ・テはとても物知りだった。&br;「うん。彼は美食王として知られていたのだけど、卵料理がたいそう好きでね」&br;「タマゴ……オムレツとか?」&br;「チュルブルとかね。で、美味しいタマゴを見つける、それだけのために彫金師に作らせた、って言われてる」&br;「でも、シャラムビール2世って、かなり昔の人ですよ?」&br;「そうだね」&br;「これ、そんな昔に作られたのかしら?」&br;&br;ジェミミが疑問に思ったのは、&br;エッグヘルムが「ファースト3」という最も簡単な役で手に入る景品だったから。&br;ジェミミは苦労したけれど、&br;冒険者の人たちだったら、さっさとみんなが手に入れてしまっているはず。&br;そんなに昔の兜が、いっぱい残っているものなのかしら?&br;&br;「それはわたしも常々疑問に思ってた」&br;「あ、やっぱり」&br;レッ・テは物知りで、とても頭のいい人なのだ。&br;「それについて、わたしは1つの仮説を立ててみたのだけど、聞きたい?」&br;レッ・テは物知りで、とても頭がいいけれど、ちょっと意地悪だ。&br;そんなふうに言われては、好奇心が命の記者は聞きたくないなんて言えない。&br;「聞きたいです」&br;「ん。では──」&br;彼女は両手にタマゴと筆を持ったまま話し始めた。&br;&br;「実は冒険者の間で、『時を越えた者がいる』っていう噂がある」&br;「時を……?」&br;「そう。過去に行ったっていうこと」&br;「まさか」&br;「まあ、聞いて。例えば、ここにシャラムビール2世のときに作られたエッグヘルムが1つだけ残っていたとするの」&br;「う、うん」&br;「4月の1日にそれを持って10年前に旅立つわけ」&br;「なんで10年?」&br;「別に3日前でもいいんだけどね。で、10年前に着いたら、それを庭に埋める」&br;「埋めちゃうの?」&br;「戻ってきたら庭を掘る。すると、埋めた兜が出てくるはずね?」&br;「う、うん。……錆びちゃってないかな?」&br;「細かいな、ジェミミは。ちゃんと箱に入れておけばいいさ」&br;ここからが重要だよ、と手に持った筆を強調するかのようにちゃっちゃと振った。&br;にっと笑ってから続きを語る。&br;「このままだと、延々と1つの兜が手の中で行き来するだけ、なんだけど……」&br;「だけど?」&br;「もしさ、最初から3月の終わりに庭を掘ると決めてから、次の日に過去に行くことにしたらどうなるだろう?」&br;「え?」&br;「3月の終わりに庭から兜を掘り出すわけ。過去に行く1日前だから手元にはまだ最初のエッグヘルムが残っているはずだ」&br;「う、うん」&br;「これでエッグヘルムは2つになった。そして翌日、その2つの兜を持って10年前に飛ぶ。すると、3月の終わりに庭から取り出せる兜も2つになる。手元の2つと合わせて合計4つになる。その4つの兜を翌日になって過去に飛んで埋め……」&br;「え? え? え?」&br;「2つが4つに、4つが8つに、16、32、64、128、256……と。さあ、これで景品にできるほどの大量のエッグヘルムが手に入ることになった! どうだい?」&br;「………………………………え?」&image=im00;&br; 何度も考えてみた。&br;頭が沸騰してきて熱が出てきた。&br;どこかで騙されているような気がする。&br;だけど、何度考えても、どこがおかしいのかわからない。&br;ふと顔を上げると、&br;レッ・テが、にやにやしながらジェミミを見ていることに気付いた。&br;&br;「あ、あたしをからかったのね、レッテ!」&br;「いやいや。純粋な思考実験の結果を話してみただけだよ?」&br;「ひどいわ、もう!」&br;&br;そのときドアベルがからんと鳴った。&br;こんにちは、ジェミミいる? と声がする。&br;ジェミミの上司である魔法新聞社のコナナ先輩の声だった。&br;&br;「あー。またお仕事のお話ですー」&br;せっかくのお祭りなのに……まあ仕方ない。&br;これも立派な記者になるためだ。&br;「ねえ、ジェミミ」&br;親友がいたずらっぽい表情を浮かべつつ微笑んだ。&br;「そんなに嘆くことはないさ」&br;扉の向こうに開いてますよと大声で返しながら、レッ・テがジェミミに囁く。&br;「だって、君はもうとっておきのネタを持っているでしょ?」&br;「とっておき?」&br;レッ・テのにんまりとした笑顔を見て、ジェミミも気付いた。&br;ああ、そうか。そうだった。&br;&br;扉が勢いよく開いてコナナ先輩が姿を見せた。&br;「こんなとこにいたのね、ジェミミ。仕事よ!」&br;「あ、はい。先輩」&br;「記者に休みはないの。さあ、きりきりと記事を書くの! さあ!」&br;「それなんですけど、先輩」&br;猫撫で声が出ていた。&br;「ど、どうしてそんなに笑顔なの、あんたちょっと怖いわよ、ジェミミ」&br;「えへへのへ。実は先輩。エッグヘルムについてですねぇ、ちょっと面白い噂を聞いたんですよぉ」&br;「ほ、ほう?」&br;「聞きたくないですか?」&br;そう言われてしまうと、新聞記者ならばもちろん──。&br;「き、聞きたいわ」&br;「では……世にも奇妙なエッグヘルム奇譚を1つ」&image=im00;&br; &image=im00;&image=10012_2.png; Story : Miyabi Hasegawa&br;Illustration : Mitsuhiro Arita&image=im00;&br; &image=hr02;&br; &li=ng01;開催期間&li;&br; 2013年3月18日(月) 17:00頃〜2013年4月9日(火) 17:00頃&image=im00;&br; &image=hr03;&br; &li=ng01;モーグリの出現場所&li;&br; イベント期間中、以下のエリアにモーグリが出現します。&br;モーグリに話しかけると、イベント内容を聞くことができます。&br;&br;南サンドリア(J-9) / 北サンドリア(D-8)&br;バストゥーク鉱山区(H-9) / バストゥーク商業区(G-8)&br;ウィンダス水の区(北側)(F-5) / ウィンダス森の区(K-10)&image=im00;&br; &image=hr03;&br; &li=ng01;「エッグハント」の遊び方&li;&br; ▽イニシャルエッグとは?&br;イニシャルエッグとは、1文字のアルファベットが記された鳥の卵のこと。&br;イベント開催中、催しエリアにいるモーグリから、ヴァナ・ディール時間で1日1回、1つだけもらえます。&br;いくつか集めて、決められた役を完成させれば、素敵な景品と交換できます。&br;ただし、エッグに何のアルファベットが記されているかは、受け取るまでわかりません。&br;時には周りの人たちと交換しつつ、役の完成を目指してがんばりましょう。&br;&br;▽役その1「ファースト3」&br;まずは基本の役「ファースト3」を目指して、イニシャルエッグを集めてみましょう。&br;自分のキャラクター名の頭文字から順に3文字と、同じアルファベットのエッグを3つそろえれば、完成です。&br;&br;例 : キャラクター名がMoogleの場合「M」「O」「O」の3つ&br;&br;その3つのエッグをモーグリにトレードしてください。&br;代わりに、素敵な景品がもらえます。&br;&br;▽役その2「イニシャルストレート8」&br;自分のキャラクター名の頭文字と同じエッグをまずは用意し、後は、アルファベット順に8文字、連続するエッグを(全8個)そろえれば、完成です。&br;例 : キャラクター名がMoogleの場合「M」「N」「O」「P」「Q」「R」「S」「T」の8つ&br;&br;▽役その3「7 オブ・ア・カインド」&br;任意の同じ文字のイニシャルエッグを7個そろえれば、完成です。&br;例 : 「A」「A」「A」「A」「A」「A」「A」の7つ&br;&br;▽攻略のヒント&br;・パーティを組んだ状態でモーグリに話しかけると、メンバーのうち任意の1人を指名して、そのイニシャル(頭文字)が記されたエッグを受け取ることができます。&br;さらに、もしその時、指名したメンバーがエッグヘルムを装備していると……?&br;&br;・身近な「エッグ」を、モーグリにトレードしてみましょう。引き換えにイニシャルエッグが、別にもらえる場合があります。(ただし、ヴァナ・ディール時間で1日1回だけです。)&br;&br;・新規作成したキャラクターはヴァナ・ディール時間で1日が経過していないと、モーグリからイニシャルエッグを受け取れません。&br;また「ファースト3」を完成させて、モーグリにトレードした後でないと、その他の役はトレードできません。&br;&br;・イベント期間中は、モーグリたちの話に耳を傾けてみましょう。もしかしたら、重要なヒントを聞きだせるかも……?&br;&br;今回ご紹介した役以外にも、さまざまな役が存在します。是非、みなさんで探してみてください。&image=im00;&br; &image=hr03;&br; &li=ng01;エッグビュッフェの仕組み&li;&br; 「エッグロッカー」「エッグテーブル」「エッグスツール」「エッグランタン」の 4つの調度品を集めて、モグハウスのモーグリにトレードすると、巨大調度品「エッグビュッフェ」に組み上げてくれます。&br;逆に、モーグリに「エッグビュッフェ」をトレードすれば各調度品をばらばらに戻すこともできます。&image=im00;&br; &image=hr03;&br; &li=ng01;特設店の設置場所&li;&br; 以下の場所に特設店が設置され、エッグハントにちなんだアイテムが販売されます。&br;&br;北サンドリア(D-8)&br;バストゥーク鉱山区(H-9)&br;ウィンダス水の区(北側)(G-10)&image=im00;&br; "