" &image=ctgic; &style=stDetail1;2013/08/22 読み物&style;&br; &style=stDetail2;アシェラの日記&style;&br; &br; 私、グレンエスと申します。&br;アドゥリン家に勤めます侍女たちの長をやっております。&br;&br;現在では十二家のひとつでしかないとはいえ、&br;アドゥリン家は、内にあっては都市同盟の盟主として、&br;外にあっては外交担当の長としての役割を担う名家でございます。&br;&br;そもそも、アドゥリン家こそ、初代王の血を引く由緒正しき家。&br;兄のユグナス様も、妹のアシェラ様も、&br;幼き頃よりその血に恥じぬよう、徹底して帝王学を学ばれてきました。&br;&br;まあ……アシェラ様は、王の血を引く者としては……&br;奔放、いえ自由闊達、いえ臨機応変にして変幻自在なところも&br;ございますけれど……。&br;&br;失礼いたしました。&br;&br;そも、民を率いる立場は、&br;民からの信なくば成り立たないもの。&br;日々の自らの行動は全て民に見られているのです。&br;厳しく自らを律し、民からの信頼を得ねばなりません。&br;&br;アシェラ様ご自身が常々からそうおっしゃっているのです。&br;&br;だからといって……。&br;没後に公開されることを前提にして日記を書く、&br;という覚悟までなさっているとは思いませんでしたが。&br;&br;ましてや、誤字やら脱字やらがあってはと、&br;添削を侍女のひとりに頼んでいたなど。&br;『あなたの手を煩わせてはいけないと思ったの』&br;そう姫さまはおっしゃってくれたのですが……。&br;&br;いささかこれは……添削しすぎな気もします。&br;というか、これではほとんど創作です。&br;&br;「シンシア。いいから、ちょっとココに来なさい」&br;「……はい」&br;「まったく、あなたときたら……、&br;いつもは言われるまで一言も口を開かいなくせに」&br;「読み手は……意識すべき」&br;「だから、こんなふうに手を入れたっていうの?」&br;「……超大作。がんばった」&br;「あなたったら、もう!&br;あなたを信頼して任せてくださったというのに。&br;姫さまのお心遣いをどう思っているのですか。はあ」&br;&br;どうやら、姫さまの日記を添削させるには、&br;彼女たち自身にもう少し教育が必要なようです……。&br;&br;詳細は以下のURLをご覧ください。&br;http://sqex.to/qD6&br;&br; "