" &image=ctgic; &style=stDetail1;2014/11/14 読み物&style;&br; &style=stDetail2;光と闇&style;&br; &br; 「えぇ、彼女が工房を訪ねたのは久しぶりのことでした。あぁ、それ自体は不思議なことでもねぇですよ。&br;&br;嬢ちゃん──じゃなかった、ファムリエンヌ殿は、十二名家の一つウォルタリス家に縁をもつ貴族の娘ですから。昔は若い技師と一緒に中庭で遊びまわったもんですが、さすがにいまは、ねぇ。しかもこんな折だ……。&br;&br;アレだよ、魂がまるでどこかに吸い出されたかのような原因不明の奇病! 謎の昏睡現象とでも言えばいいのかね。おかげでアドゥリンは大混乱さ。&br;&br;ワークスがいつもどおりなのは、なるべく普段通りにせよ、と、十二家会から各ワークスに通達があったからでさぁ……。若いワークス員の間じゃあ何人もこの奇病にやられているって噂が……。&br;&br;おっと、話が逸れましたな。えぇ、ファムリエンヌ殿はウチの技師に用があったみたいですがね、急に慌てて……」。&br;&br;インベンター・ワークスの年老いた技師は、工房から走り去った女性の後ろ姿を見つめながら言った。年老いた技師に問いかけた黒づくめの老貴族は、&br;&br;「ふうむ。まあ、まんざら知らない間柄でもない。少し面倒をみてやるか……」&br;&br;そんなことを呟きながら、技師に礼を言って立ち去ったのだった。&br;&br;ファムが追いかける昏睡事件の続きは以下のURLをご覧ください。&br;http://sqex.to/jiH&br;&br; "