" &image=ctgic; &style=stDetail1;2007/10/26 読み物&style;&br; &style=stDetail2;水晶大戦概説&style;&br; &br; 人間と獣人が自らの存亡をかけ、クォン、ミンダルシア両大陸を舞台に繰り広げられた、ヴァナ・ディール史上最大の戦争「水晶大戦」。&br;数多の尊い命の犠牲の上に、人間側の勝利で終結したこの戦争は、20年を経た今もなお人びとの心に暗い影を残しています。&br;&br;今回は、その水晶大戦の主要な戦いをご紹介しましょう。&br;&br; 「水晶大戦(クリスタル戦争)」とは、天晶歴862年から 864年にかけて、クォン、ミンダルシア両大陸を舞台に、人間の諸国により結成されたアルタナ連合軍と闇の王(シャドウロード)が獣人諸勢力を糾合して結成した獣人血盟軍との間で繰り広げられた、史上最大の戦争のことである。&br;&br;天晶暦855年、冥界の魔物を引き連れ、彗星のごとくバルドニアの地に現れた謎の男「闇の王」。ヴァナ・ディール各地に割拠していた獣人諸勢力を、たった数年で統一組織「血盟(闇の王)軍」としてまとめあげた彼は、アルタナの民殲滅を一方的に宣言。天晶歴862年4月、サンドリア領ノルバレンに侵攻を開始した。【ジャグナーの戦い】&br;当初、人間諸国は各国独自の軍事行動をとっていたため、圧倒的な兵力を誇る血盟軍を前に、各地で敗退を重ねた。しかし、ジュノ大公カムラナートの呼びかけに応じ、サンドリア王国、バストゥーク共和国、ウィンダス連邦は、歴史的な確執を捨てて「アルタナ連合軍」を創設。異なる国の軍同士が情報共有・相互補給を行うようになり、大陸規模で展開される作戦に徐々に対応できる体制を整えていった。&br;殊に連合軍が、共同作戦を行えるまでに歩調を合わせる転機となったのは、各国が共同で都市国家ジュノを防衛した篭城戦であった。各国の軍は見事な連携によって、三方からの獣人血盟軍の猛攻を退け、その団結力を強めることに成功した。【ジュノ攻防戦】&br;ジュノでの勝利を契機に、各地で反攻作戦を開始したアルタナ連合軍は、863年4月、ザルカバードにおける獣人血盟軍主力との決戦にも勝利を収め、戦争の大勢を決した。【ザルカバード会戦】&br;つづいて闇の王の牙城ズヴァール城をも陥落させたアルタナ連合軍は、864年、最後まで組織だった抗戦を続けていたオーク帝国軍を北海に追い落とし、戦争終結を宣言。ここに2年にわたる大戦は幕を閉じたのであった。&image=im00;&br; &image=hr01;&br; &li=ng01;ジャグナーの戦い&li;&br; &image=im00;&image=2458_3.png; 獣人血盟軍ついに動く。その数10万。&br;しかし、ノルバレン侯フェルドロットの度重なる要請にも関わらず、王立騎士団が決定した増援は同郷オルシャー伯率いる騎士以下300余名のみだった。1,000にも満たない兵力で大軍を迎えるはめに&br;なった侯爵は、熟知するジャグナー森林で敵先遣隊の出端をくじこうと試みたが、衆寡敵せず。兵の多くを失い、敗走した。&br;精強でなるノルバレン騎士団壊滅の一報は王都を震撼させたが、これはまだ凄惨な大戦のほんの始まりに過ぎなかった。&image=im00;&br; &image=hr01;&br; &li=ng01;ジュノ攻防戦&li;&br; &image=im00;&image=2458_6.png; 倒されても、倒されても、まるで死体の山を築くこと自体が目的のように押し寄せてくるクゥダフ兵。後方の巨人によって雨霰と降り注がれる巨岩や砲弾……。&br;三方から城砦都市ジュノを重囲していた血盟軍は、やがて脆弱と見たバタリア方面に攻撃を集中。4重の防壁のうち3つを突破し、まさしくジュノを陥落寸前まで追い込んだ。&br;しかし、アルタナ連合軍は、何とかこの苦難を乗り越え、反撃への大きな足がかりを得ることに成功するのだった。&image=im00;&br; &image=hr01;&br; &li=ng01;ザルカバード会戦&li;&br; &image=im00;&image=2458_9.png; ふと吹雪が止み、雲間から光が射した時、いずこからともなく連合軍将兵から歓声が沸き起こった。前方に布陣する敵兵の数が明らかに自軍を下回っていたからだ。&br;それは、陽動作戦が功を奏し、敵兵力の分断に成功したことを意味していた。&br;しかし、いざ戦闘が始まると、直ぐに歓声は喚声へと転じた。敵は、様々な獣人種族の特性を考慮して編成し、調練され&br;た精鋭部隊ぞろいだったのだ。&br;最終的に連合軍は勝利を手にしたものの、その犠牲はあまりにも甚大であった。&image=im00;&br; &image=hr03;&br; Illustration by Mitsuhiro Arita&image=im00;&br; "