" &image=ctgic; &style=stDetail1;2007/12/04 コミュニティ&style;&br; &style=stDetail2;スペシャルタスクチームレポート&style;&br; &br; 今回は、先ごろ北米の「Final Fantasy XI Fan Festival 2007」で発表いたしました、2006年9月のチーム発足以来の活動内容と成果、今後の活動方針などをご説明します。&br;&br; &image=hr01;&br; スペシャルタスクチームでは、ファイナルファンタジーXIのログ(&style=Tr15;※1&style;)を活用した広範囲・大規模な取り締まりを行っており、これがチームとしての強みとなっています。実際に扱うログの情報は、毎週2,000〜3,000万行以上にも上ります。&br;チーム発足当初から比べると、調査内容もかなり多様化・複雑化しており、ログ調査だけでも大変な作業になってきています。もちろん、膨大な量のデータをすべて目で追っているわけではなく、独自のツール等を駆使して作業効率を向上させたり、さらにスタッフ複数人によるダブルチェックを行ったり、アカウントアドミンと呼ばれる専任のスタッフが違反行為確認を行ったりすることで、毎週1,000アカウント以上の違反行為者への対処を実現しています。&br;ログからはギルやアイテムの移動記録やキャラクターの作成・削除までを詳細に調べることが可能です。違反行為を行ったキャラクターを自分自身ですべて削除したり、違反行為で取得したギルやアイテムを他のキャラクターに移したりしているような例も調査の過程では時々見られますが、こうしたアカウントに関しても、もれなく対処を行っています。&br;ログを調査し、ゲーム内の状況を確かめる以外に、皆さんからメールフォームで寄せられるご報告も重要な情報となっています。毎日おおよそ100件前後いただいているご報告は、ワールドやエリア、キャラクター、行為内容によって多角的に分析され、今後の対応方針を検討する材料として活用されています。&br;&br;&style=Tr15;※1:サーバに保存されたキャラクターの行動データ。&style;&image=im00;&br; &image=hr03;&br; &li=ng01;RMT&li;&br; RMT(&style=Tr15;※2&style;)に関しては、RMTを取り扱うWebサイトだけでなく、その背後に存在する“金庫”と呼ばれる存在、そしてギルの調達元となっているハンター(&style=Tr15;※3&style;)を取り締まることで、RMTに関連する組織全体の縮小を目指しています。&br;その具体的な成果として、スペシャルタスクチームはこれまでに累計で約87,000以上のRMT関連アカウントへの対処を実施し、関連組織が保有していた1,100億以上のギルを凍結しました。&br;大量のギルを凍結されたことにより、RMT組織の“金庫”の規模が大幅に縮小しました。結果、購入の需要にギルの在庫が追いつかなくなり、購入希望者のキャンセルや納期待ちが激増していることが調査によって判明しています。さらに、これまでのようにハンターがギルを容易に稼げなくなったことにより、RMTでの販売単価も昨年の2倍以上まで上昇するなど、RMT市場へのダメージは顕著に表れてきています。&br;&br;&style=Tr15;※2:現実世界の金品によるゲームデータの売買。&br;※3:ノートリアスモンスターとの戦闘やクエストを繰り返すことで入手した多数の戦利品をギルに換金し、販売者へ提供するプレイヤー、キャラクターの総称。&style;&image=im00;&br; &image=hr03;&br; &li=ng01;ハンター&li;&br; 一口にハンターと言っても、その活動は多岐にわたっており、活動範囲や取り締まりの手法などもそれぞれ異なっています。現在の代表的なハンターとしては、「ノートリアスモンスター(以下NM)の独占」、「釣り」、「合成」、「素材(&style=Tr15;※4&style;)集め」の4種類が存在します。&br;スペシャルタスクチームではそれぞれに対して、次のような対処を行ってきました。&br;&br;&style=Tr15;※4:合成に必要な材料、もしくは競売所において比較的安値で取り引きされるアイテム類。&style;&image=im00;&br; -NMの独占&br;NMは、スペシャルタスクチームが発足した2006年10月当初、RMT関連組織にとってもっとも大きなギルの収入源であったため、これを独占しようとするハンターと通常のプレイヤーとのトラブルも非常に多く発生していました。&br;そこでスペシャルタスクチームは、2007年の夏頃までにその大半を根絶することを目標として、NMの独占行為の抑止と、独占を目的とした不正プログラム使用の取り締まりから着手し、これらの活動を継続してきました。その結果、当初存在したNMの独占を狙うハンターのうち90%以上は、すでに撤退しています。高額なアイテムを得られる可能性のあるNMが出現するエリアに、かつては常に見られたような不審な集団が、最近では見られなくなったのを、皆さんも実感されているのではないでしょうか。&image=im00;&br; &image=im00;&image=2635_8.png; &image=hr03;&br; -釣り&br;NMの独占でギルを獲得できなくなったハンターは、その後、低レベルのキャラクターを長時間活動させてギルを獲得する方法に移行しはじめました。その最たるものが不正な方法による釣りです。取り締まりの強化により、1つのエリアで何十体ものキャラクターが釣りを行っているような光景は見られなくなってきました&br;が、現時点ではまだ根絶には至っていません。&br;現在各ワールドに存在する釣りを行うハンターのうち、大半については1週間前後の短いサイクルで対処を実施しています。対処された直後、ハンターは該当エリアからほぼいなくなりますが、すぐに新しいアカウントを作成して復活してくるため、その都度対処されるという、いたちごっこの状態が続いています。&br;しかしながら、新しいアカウントで復活する際はコストが発生するため、スペシャルタスクチームが繰り返し対処してきたことで、このようなハンターの総数も徐々に減少しつつあります。&br;今後も地道な取り締まりで、その数をさらに減らしていきます。&image=im00;&br; &image=im00;&image=2635_10.png; &image=hr03;&br; -合成&br;釣りと同様に非常に薄利ではありますが、繰り返すことで継続的にギルを獲得できる手段として、合成などを利用するハンターも存在します。それによって得たアイテムを競売所に安値で大量に出品して販売を独占したり、特定アイテムを買い占めたりして、ゲーム内の市場に混乱を招いているような例も見受けられます。スペシャルタスクチームでは2007年の8月より、これらのアイテム売買に関連したRMT組織への取り締まりも開始し、数ヵ月の動向を見ながら対応方針を固めてきました。今後は、実際に合成や競売所での独占的な売買を行っているキャラクターだけでなく、材料を調達したり売上をプールしたりしているキャラクターまで含めたRMT活動全般を取り締まりの対象とし、さらに加速度を増して対処を進めていく予定です。&image=im00;&br; &image=im00;&image=2635_12.png; &image=hr03;&br; -素材集め&br;NMを独占していたハンターは、ほとんどが取り締まりにより撤退し、現在は一般のモンスターから素材などの戦利品を集める少人数化・低レベル化した小規模なハンターが残されているのみとなりました。スペシャルタスクチームでは、次のステップとして、これらの小規模ハンターの取り締まりにも着手します。&br;小規模ハンターは少人数で各地に分散しているため、NMを独占しているグループのようにまとめて対処することは難しく、今までより綿密な調査・取り締まりを効果的に行っていく必要があります。そのためには、皆さんからのご報告が非常に有益な情報になりますので、引き続きご協力をお願いいたします。&image=im00;&br; &image=hr03;&br; &li=ng01;今後の展開&li;&br; 2007年後半、スペシャルタスクチームは、主立ったハンターの活動をほぼ網羅し、それぞれに対して取り締まりを進めてきました。毎月の報告数からもわかるように、これまでに対処されているハンターの総数は、全ワールドに存在しているハンターの数を上回っています。これに対しハンターも、幾度となく復活しては、その活動を続けようとしています。&br;つまり、ハンターを確実に減少させるためには、対処後の復活をも見据えて、調査や取り締まりを繰り返していく必要があります。&br;またハンターは、より短時間でより多くのギルを得るために不正なプログラムを用いることがしばしばあり、代表的なものとしてキャラクターの不正な移動があります。こうした記録はすべてログに残るようになっているため、これまでは発覚した都度、取り締まってきましたが、現在は不正な移動そのものが行えなくなるよう、システム的な対策の導入を検討しています。&br;&br;スペシャルタスクチームは、来年の夏頃を目処に、さまざまなハンターを根絶に近い状態まで減少させることを目指し、活動を続けていきます。&image=im00;&br; "