" &image=ctgic; &style=stDetail1;2008/10/10 読み物&style;&br; &style=stDetail2;知られざる伝説 〜邪眼の怪ピュラクモン〜&style;&br; &br; 恒例のハロウィンを間近に控え、3都市では、人びとが仮装行列や交霊祭の準備に追われていた。&br;だが、そんな賑やかな街の陰で、ある噂がまことしやかに囁かれていた。&br;「恐怖のピュラクモンが帰ってくる」&br;はるか西方の島で、その奇妙な名を耳にしたエクソシストたちは、謎に包まれた魔物の正体を、出立前に突き止めようと教会の書庫へと向かったが――。&br;&br; &image=hr01;&br; 「ピクシー……プーク……だめね。&br;この『世界の魔物大全』にも載ってないわ」&br;ビロードの法衣に身を包んだ少女が、分厚い書物を閉じて言った。&br;樫の机にうずたかく積まれた書物の山に、新たな頂が築かれる。&br;&br;「やれやれ。&br;こっちの『冥界の紳士録』でも、さっぱり触れられてないよ」&br;書架にもたれていた同じ法衣の青年が、頁をめくる手を止めて返した。&br;&br;「やっぱりさ、“ピュラクモン”なんて魔物は、大陸の子供が考えだした想像の産物なんだよ。&br;ほら、ハロウィンだって近いことだし」&br;「だといいけれど、3都市の周辺で目撃報告だってあるのよ。やっぱり気になるわ」&br;少女が小さなため息を漏らしたそのとき、よく通る声が書庫に響きわたった。&br;&br;「ピュラクモンなら実在するぞ。ブライアン、ガートルード」&br;&br;ふたりは、とっさに背後を振り返る。&br;「ロジャーさん!」&br;&br;ロジャーと呼ばれた壮齢の男は、背後の扉を閉ざすと、ふたりの側へ歩み寄ってきた。&br;天井の高い空間に足音がこだまする。&br;&br;「だが、たとえ君たちが、我が神聖アドゥリン都市同盟に属する島々の聖堂を片っ端からあたったところで、ピュラクモンの記録の断片すら見つかるまい。&br;なにしろ、教会によって、その男は端から存在しなかったことにされているからな」&br;&br;「男って……まさか、ピュラクモンは人間なのですか!?」&br;意外な話に、ガートルードは思わず立ち上がった。&br;&br;「だった、と言うべきだろうな」&br;ロジャーは肩をすくめて話を続けた。&br;&br;「これは亡くなった老師から聞いた話だが――&br;その昔、大陸出身の若きエクソシストが、功名心に駆られ、悪霊を見出す右眼を悪魔から買ったそうだ。&br;その後、当時アドゥリンに跋扈していた名だたる悪霊どもを次々と祓い、名を成した男はいつしか神話に登場する隻眼巨人の名を騙るようになったという。&br; “ピュラクモン”と……」&br;&br;「私たちと同じ聖職者が、そのような背信行為を……。&br;それで彼の名は、信仰を重んじる我が国のあらゆる記録から抹消されているのですね」&br;&br;「ご名答だ、ガートルード。&br;無論、そのような悪徳を、いつまでも隠しおおせるものではない。&br;やがてピュラクモンは、アドゥリンの民によって捕らえられ、重罪人として火刑に処された。&br;だが、その悪魔の右眼は……炎をものともせず、眼窩から這い出すと&br;東の空へと飛び去った、という話だ」&image=im00;&br; &image=im00;&image=3733_1.png; Illustration : Mitsuhiro Arita&image=im00;&br; 「ふぅ……目玉が空を飛んで、故郷の大陸に里帰りってわけですか?&br;想像しただけでも、ぞっとするなぁ。&br;でもボクだって、あの魔女たちの除霊で経験を積みました。&br;きっと、エクソシストの技で退治してみせますよ、そいつを!」&br;&br;ロジャーは首を横に振って、ブライアンを諫めた。&br;「やつが元エクソシストであることを忘れるなよ。&br;おそらく我々の手の内は、すべて読まれてしまうだろう。&br;気がかりではあるが、今回のところは予定どおり交霊祭に専念しよう」&br;&br;「でも……」&br;「おや、君たちは忘れたのか?&br;3国で世話になった、あの頼もしき英雄たちのことを」&br;&br;はっとして顔を見合わせるふたりをよそに、ロジャーはてきぱきと本を片付けていった。&br;「そうそう。時化で出港を見合わせていた大陸行きの船が、明日の早朝には出るそうだ。&br;急いで、荷をまとめてくれ。&br;それから、小さな“おばけ”たちへの贈り物も――」&br;&br;「――もちろん、用意してあります」&br;ガートルードが間髪をいれずに返したのと同時に、&br;ブライアンがはち切れんばかりに膨らんだ菓子袋を振ってみせた。&br;&br;「結構だ」&br;ロジャーは満足そうに頷いてから、勢いよく扉を開けた。&image=im00;&br; &image=hr01;&br; &li=ng01;開催期間&li;&br; 本イベントは、2008年10月17日(金)17:00頃から11月1日(土)17:00頃までの開催を予定しています。&image=im00;&br; &li=ng01;モーグリに話を聞いてみよう!&li;&br; 最近、サンドリア、バストゥーク、ウィンダス3都市の周辺で目撃されているという謎の魔物ピュラクモン。モーグリたちなら、何か知っているかもしれません。&br;まずは、以下の場所にいる彼らの話を聞いてみましょう!&br;&br;西ロンフォール(I-6)/東ロンフォール(G-6) &br;北グスタベルグ(L-8)/南グスタベルグ(J-7) &br;西サルタバルタ(J-8)/東サルタバルタ(G-11)&image=im00;&br; &li=ng01;仮装行列のおばけや獣人に「おやつ」を渡そう!&li;&br; 各国の住民たちは、今回のハロウィンでも冒険者の皆さんを驚かすために、&br;おばけや獣人の仮装をして街を練り歩くようです。&br;以下のエリアで彼らに「おやつ」を手渡すと、皆さんも仮装できるようになります。&br;また、運がよければハロウィンでおなじみのスペシャルアイテムが手に入るかもしれません!&br;&br;南サンドリア/北サンドリア&br;バストゥーク鉱山区/バストゥーク商業区&br;ウィンダス水の区/ウィンダス森の区&br;&style=Tr15;※「おやつ」は、主に料理のスィーツ類です。ただし、スィーツの中にもNPCにトレードできないものがあります。&style;&image=im00;&br; &li=ng01;仮装をもっと楽しもう!&li;&br; ハロウィンの開催期間中、各国の会場にはボムの飾り付けが設置されます。&br;特定の仮装をした2人がパーティを組んで、この飾り付けに近づくと、何か良いことが起こるようです。&image=im00;&br; &li=ng01;交霊祭に参加しよう!&li;&br; 今回も、西方のエクソシストによる「交霊祭」が行われるようです。&br;以下の場所にいるエクソシストから、詳しい話を聞いてみましょう。&br;&br;北サンドリア    (D-8) のGertrude&br;バストゥーク商業区 (G-8) のBrian&br;ウィンダス水の区  (F-5) のRoger&br;&style=Tr15;※エクソシストからの依頼を達成した場合、ヴァナ・ディール時間で1日が経過していないと再度依頼を受けることができません。&style;&image=im00;&br; &li=ng01;特設店で買い物をしよう!&li;&br; 以下の場所には特設店が設置され、ハロウィンにちなんだアイテムが販売されます。&br;交霊祭で手に入れたアイテムを装備して特設店のモーグリに話しかけると……?&br;&br;北サンドリア (D-8)&br;バストゥーク港 (L-8)&br;ウィンダス水の区 (G-10)&image=im00;&br; "