" &image=ctgic; &style=stDetail1;2006/04/17 読み物&style;&br; &style=stDetail2;からくり士について&style;&br; &br; &li=ng01;からくり士の出現&li;&br; &image=im00;&image=384_9.png; カラクリ士ノ ご主人さまハ&br;ボクニ 夢ヲ クダサリマシタ&br;ボクハ ソノ夢ヲ 配リマセウ &br;みなさまハ ソノ夢ヲ&br;誰カニ 分ケテアゲテクダサヒ&br;ボクハ 夢ヲ見タコト 無イケレド&br;〔製造番号218オートマトン“Erwin”〕&image=im00;&br; 最初の自動人形メネジンから50年。現在のオートマトンは、当時から飛躍的な進化を遂げている。&br;ひとつは、アンティカ語翻訳楽器シフートにヒントを得た、コードを必要としない命令伝達装置「ストリンガー」の開発。人形と操縦者は、互いに束縛されず、より自由な行動をとれるようになった。&br;もうひとつは、ユニット化された改造パーツ「アタッチメント」の開発。それまで各部位ごとに錬金術師や時計師らの専門家を必要としていた人形の調律を容易とし、宮廷傀儡師と皇国軍人形兵使いに独占されていたオートマトンの、民間利用への道を開いた。&br;そして、もっとも重要なことは、自動人形専門の操縦者「からくり士」の登場である。オートマトンを調律・操縦し、まるで友人のように共に旅して、友情を育む彼らの登場は、これまで注目されていなかった、人形の内面の進化を促す契機となったのである。 &br;&br;危機をも笑いに変える、咄嗟の機転。そして、命なき人形にも注ぐ、不変の愛情。この双方を備える者のみが、自動人形と共に道を歩める者、すなわち「からくり士」となることができるだろう。 &br;&br;Illustration by Mitsuhiro Arita&image=im00;&br; &image=im00;&image=384_10.png; "